お久しぶりです。
最近、沖縄ペットワールド専門学校の生徒さん達が病院にきていて、
ふと、自分も学生の時はしつけの事を学んでいたなぁと思い出しました看護師Yです。
今では当たり前のように看護師と言っていて、しつけのコースを出た事も忘れかけていました(笑)
まだ、学生の頃、しつけ関係の仕事に就いても、動物の手入れの仕方や病気の事について聞かれるから、自分には関係ない内容だと思わずに、しつけ以外のトリミングや病気の事も、ちゃんと勉強しておいた方がいいよと先生に教えていただいた事がありました。
それなのに、絶対に動物看護師にはなる事はないと思っていた私は手を抜き、
結果、最終的に動物看護師になりたいと思い、就職は出来たものの苦戦しました(笑)
しかし、あの時の先生の言葉の通り、動物看護師になっても、しつけ関係のご質問をよくいただきます。
子犬のトイレトレーニングを始め、何かに吠える、噛むなど内容は様々です。
最近、子犬を飼い始めたという方が多く来院していただいているので、少ししつけに関するお話をさせていただこうと思います。
子犬には大事な時期がある事をご存知でしょうか?
生後4週齢~13週齢は社会化期と呼ばれる時期なのですが、
様々な刺激に慣れやすい時期になります。例えば、人や物、音など。
この時期に色々な人に会わせてあげる、色々な物を見せてあげる、色々な音を聞かせて
あげる事などが大事になります。
慣れさせていない場合、見慣れていない物が怖い為、それが吠えたり噛みついたりする原因になってしまう事もあるのです。
うちの愛犬ミルクですが、生後5ヶ月くらいまでペットショップにいました。生後2ヶ月くらいからペットショップにいたようですが、ワクチン接種終了後からは他の犬と遊ばせてくれていたようなので、今も犬は平気です。むしろ、遊ぼうと自分から誘います。そして、ペットショップなのでいろんな人と会ってきている分、人は平気ですし、むしろ人懐っこいくらいです。柴犬だとは思えない程です(笑)写真は、ペットショップにいる頃、他の犬と遊んでいるところです。
人に撫でてもらったり、お腹を撫でてもらうと嬉しくて、こんな不気味なくらいの笑顔を見せてくれます(笑)大きくなってからは、ここまで歯が見える程はやらなくなってしまいましたが、嬉しい時などは口角が上がっていて笑っているように見えます。
しかし、聞く機会が少なかったのか、男の人の声や聞いた事のない音が聞こえると吠えてしまいます。
また、見た事のない物を見ると警戒しながら遠くから見たり、時には吠える事もあります。
ただ、社会化期を過ぎていても慣れさせてあげる事は可能です。
少しずつ時間をかけて慣れさせていく必要があるので根気強く継続してやってあげる事が大切になります。
ミルクも、ミルクを飼い始めた後に新しく猫を迎えたので、慣れるまで少し時間はかかりましたが、今ではすっかり慣れて、遊ぶようにもなりました。
生活の中で出会う色々な刺激が安全なものだと教えてあげる事で、ワンちゃんのストレスを減らしてあげたり、吠えや噛むなどの問題行動の解決に繋がる場合もあります。
これは、人で例えるとお化けなどの怖いと思うものが生活の中に多くあると怖いですよね?
怖い物が生活の中で多いのは人でもストレスになりませんか?
しかし、犬は話せませんが吠えますよね?犬が吠えるのは人が話すのと同じです。
何かを伝えたくて吠えているので、犬の話している事が分からなくても、
自分に例えて考えてあげる事は出来るので、まずは考えてみてあげて下さい。
また、社会化の時に問題なのが、ちょうどワクチンの時期と重なっている事です。
散歩は出来ませんが、抱っこして外に連れて行ってあげて、色々な人に会わせてあげたり、
色々な物を見せてあげたり聞かせてあげたりして下さい。
人も男の人と女の人に慣れさせるだけではなく、子どもから大人まで、
また帽子をかぶっている人やサングラスをかけている人、
たくさんの人にあわせて慣れさせてあげて下さい♪
あと、私からのオススメは、散歩デビューに備えてお家で練習してあげる事です。
まだ、ペットショップで勤めている時、ワクチンを打ち終えて、いざ散歩しようとすると
歩いてくれないという声が結構ありました。また、病院でもお話しを聞くと、外に出すと
ビビって歩いてくれないという成犬の子も思った以上にいました。
なので、抱っこして、お外に行って人や物や音に慣れさせつつ、お家では首輪をつける練習、
慣れてきたらリードをつける練習、それに慣れてきたらリードをつけて歩く練習をしておいてみて下さい。
最初から首輪だと重くて気にする子もいます。最初は、リボンなど軽い物から慣れさせてあげて嫌な思いをさせないようにしてあげる事も大切です。
動物病院ですが、しつけで困っている事などがあれば、お気軽にご相談くださいm(_ _)m
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