結果報告!

10月になり診療件数も落ち着いてきたのでブログ更新も頑張っていきます!看護師Aです。

さてさて前回のブログで仔猫の紹介をしましたが、前回ふれたとおり猫免疫不全ウィルス感染症陽性

と結果がでておりました。少し難しい話になるのですが、前回おこなった検査は抗体検査というもので検査時には体内にウイルスに対する抗体はあるけどウィルスの感染があるかどうかはわからないよ。といった状態を表す検査になります。(難しくなるのでまたあとで記述します。)

10月01日に再度おなじ検査を確定診断として行った結果。。。。。

猫免疫不全ウィルス感染症 陰性 となっていました!!

おそらく母猫は感染しており母乳などからの移行抗体のために陽性がでたのでは?というのが予想される原因です。

 

当院では初めての混合ワクチン接種の際にウィルス検査の結果を見てワクチン接種を行いますが、最初のウィルス検査で陽性がでてもこの子のように陰性に変わることもしばしばあるのでおうちに迎えた際にはまずワクチン接種と一緒にウィルス検査受けていただくことをおすすめいたします。

 

「以前飼っていた子が陽性で結果をみるのが怖い、知りたくない」と検査をされない飼い主さまもいらっしゃいます。

 

たしかに猫免疫不全ウィルス感染症、猫白血病ウィルス感染症は一度感染してしまうと治せない病気ですし、発症後の予後は悪いことも多いのですが感染していたらこの子の猫生はおしまいではなく発症するまで10年以上何事もなく過ごす子や発症後も飼い主様の努力もあり2年自宅で過ごせた子もいます。

 

大切なのは飼い主様とかかりつけ病院がその子の体の状態を把握しており発症の傾向がみられたらすぐ対処することで少しでも長く一緒に暮らせる可能性を広げることだと思います。

健常な子に比べたら一緒に過ごせる時間は短いものになるかもしれませんが、病気のことを把握し毎日を大切に過ごせることで短いけど濃い時間を過ごすことはできます。

そのためにも猫を迎え入れた際にはワクチン接種とともにウィルスの検査もご検討ください。

ウィルス検査も陰性でしたので先輩猫の「しじみ」ともガッツリじゃれあっています。

 

しじみ先輩はかなり迷惑そうにしています(笑)

 

ウィルス検査陰性だったこともあり月齢も3か月ほどになったので混合ワクチンデビューしました。

 

日に日にわんぱく坊主になっていってます。

ウィルス検査についてですが、原則室内飼育下で1か月過ごしたあとの検査をお勧めします。

保護または家にきた直後ですと正確な検査結果にならない場合があるので検査の詳しいタイミングについてはお問い合わせください。

 

猫免疫不全ウィルス感染症の抗体検査と猫白血病ウィルス感染症の抗原検査をまとめてできるものになります。少量の血液を採取し15~20分程度で検査結果がわかります。(抗体検査:免疫抗体があることを調べるので検査時でのウィルス感染の確定診断は難しい 抗原検査:抗原を調べるのでウィルス感染がわかります。ただし成長によりウィルスがいなくなり陰性に変わる場合もあります)

ウィルス検査について興味があるかたはお問い合わせください。

10月に入り消費税が10%に増税しました。診療費、お薬、フードも10%に増税しておりますのでご了承ください。

 

不妊手術の助成金応募募集も始まっています。今回は2団体より募集受付しておりますので応募用紙や募集要項が書いているポスター等掲示しておりますので必要な方は来院ください。

涼しくなってきてます。泌尿器の疾患や循環器の疾患が再発、発症しやすい時期でもありますのでおかしいな?とおもったら早めの来院おねがいします。