「うちの子は人でいうと
何歳ぐらいですか?」
みなさんからよくお受けする質問です。
一般的に小型犬や猫は生後1年程度でほぼオトナ(17歳~20歳)。それから人の約5倍のスピードで身体機能が変化していき、6、7年たつ頃にはもう立派な「中年」です。
大型犬は大人になるのがやや遅いのですが、老化の兆候は小型犬よりも早く訪れる傾向にあります。
動物業界も人と同様予防医療や高度医療化がすすみ
ペットたちの寿命が延びた分だけ、「がん」や「慢性疾患」など、年齢とともに増える疾患が目立つようになりました。ご存知の方も多いでしょうけれども、これらの病気は最初から強い症状が出現することが少なく、静かに、しかし確実に進行し「食欲ない」「痩せてきた」「元気がない」などの症状が出るころには既に取り返しがつかない状態になっていることも少なくありません。
また若い動物たちの中には、生まれつき心臓や血管に異常があったり、特定の犬種を残そうと努力した結果、犬種特有の遺伝性疾患も受け継いでしまったりと。
ずっと元気で一緒にいたいのに、思わぬ落とし穴があったりして。
この先天性疾患というものは、とりあえず経過観察でいいレベルのものから、知っていれば食事や生活の工夫で負担を軽減できるもの、なんらかの治療を要すると判断するもの、いろいろです。
出生から成長期、成年期、中年期、老年期とすすむそれぞれの過程を「ライフステージ」と
呼びますが、健康管理はこのようにライフステージごとの特徴をふまえて行う必要がありますね。
動物病院は、しつけや食事、予防接種など、ペットたちがご家族のみなさんと元気に健康に過ごしていけるヒントを提示できる場所です。
そのヒントの一つとして「健康診断」をおすすめしています。
「健康診断のおすすめ」
受付でお渡ししているパンフレットです。
パンフレットにも書かれていますが、触診や聴診といった基本的な診察内容とともに健康診断で行う血液検査や、画像診断は大きなヒントを私たちに与えてくれます。
また、元気な時に行う健康診断は、今現在の健康上の問題点を把握するとともに、今後体調を崩した時の参考データとして振り返ることができます。
健康診断の際にはセット価格でお引き受けしており、みなさんのお財布のご負担も軽減出来るよう努力しております。
「検査時の体への負担は?」「費用はどのくらい?」など、詳細は個別にご連絡いただき、ご相談させてください。
人間の赤ちゃんは定期的な健診の案内が市町村から届きますよね。
学校へ上がれば学校での健診も受けます。
企業にお勤めの方でしたら、必ず年1回の健康診断を受けていると思います。
こうした成人の健康診断の検査項目は「メタボリックシンドローム」などを中心にスクリーニングしているため、足りない部分は自分で希望して超音波検査(エコー検査)や胃カメラを追加で行いますよね。
そして「会社の検診で肝臓病を指摘された」「腎臓が悪いと言われた」これらの結果をもとにして次のステップで皆さんはどんな医療サービスを受けますか?
さらに詳しい診療を勧められたり、食生活に関して栄養指導を受けたりしているのではありませんか?
動物病院においても流れは同じです。
小さな家族の健康管理のために、なにが必要なのか・・・。
そのきっかけを、動物病院スタッフと一緒に考えてみましょう!